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【オランダ生活】公共交通機関にはOVチップカード

Working holiday

オランダ版Suica

OVチップカード(OV-chipkaart)は、オランダの電車やバス、トラムを利用するのに便利な日本でいうSuicaのようなICカード。オランダでは日本の切符のようにチケットも購入できるようですが、ICカードを持っておいた方が何かと便利だと思い、到着直後にスキポール空港直結の駅窓口で購入しました。私たちの体験をベースに、利用方法や使用上の注意、日本との仕組みの違いを含めて紹介していきます。

OVチップカードの種類

OVチップカードにはいくつか種類があるようですが、自分たちのようなワーホリで来る人や、移住などでオランダに来る人に関わってくるのはおそらく2種類。

匿名OVチップカード (Anonymous OV-chipkaart)

到着直後に大半の人が作ることになるのがおそらくこちら。
発行に特別な条件は無く、NS駅の窓口などでデポジットの7.5ユーロとチャージ金額分を渡せば即時発行可能なので、旅行で来る人にも入手可能。発行から5年間有効なようです。匿名というだけあって、同時利用で無ければ家族や友人で同じカードを利用することも可能。たまにしか出かけない人にはこちらで十分かもしれません。

ov-chipkaart

個人OVチップカード (Personal OV-chipkaart)

オランダに住んでいる人のほとんどが所有しているのはおそらくこちら。名前の通り個人情報とリンクしているため、匿名カードとは異なり所有者のみが使用できるカードです。
取得条件には、オランダの銀行口座をリンクする必要があるのが特徴です。まだ所持していないですが、どうやら日本でいうところの定期のような機能が追加できるなどのディスカウントに関わる特典がいくつもあるようです。カードは匿名カードと異なるオレンジ色で、裏面には個人の写真などの情報が記載されます。
取得次第、紹介していきたいと思います。

日本とは異なる料金システム

オランダの料金システムを説明する前に、簡単に日本のSuica等ICカードの仕組みについて簡単におさらいしておきます。
日本でICカードを使って電車に乗る場合、一駅区間分の最低料金のチャージがあれば改札口をタップして入場が可能。降車して駅の改札を出る際にタップすることで、移動した距離などに応じて料金がSuicaから支払われる仕組み。バスなどで例外はありますが、ほとんどの場合は後払い制になっています。

オランダの場合、OVチップカードの使用方法はタップなので日本と同じ。
大きな違いは原則前払い制となる点です。乗車時にカードをタップした時点で、最長区間乗車した場合の料金が最初に引かれ、降りる時に移動距離に応じて返金される仕組みになっています。

OVchipkaart_tap_bus
バスのタップ機
駅のホームにあるタップ機
駅のホームにあるタップ機

覚えておきたい利用上のポイント

OVチップカードの利用にはいくつか注意が必要です。日本から来る人には前述の料金システムは少しややこしく感じるかと思いますので、利用に必要な注意点だけ簡単に説明していきます。

1. チャージは原則カードかコイン

OVチップカードのチャージに利用できるのは原則カードがコインのみ。自分たちが体験した中では、5ユーロ以上の札を利用した現金チャージが出来たのは、NSの主要駅窓口の担当者が対応してくれる場所のみでした(みどりの窓口みないなところ)。

デンハーグ駅やスキポール駅など大きな駅以外だと、機械を使ったチャージのみとなります。チャージを出来る機械は電車の駅構内にあるものだと、小銭のみ現金利用可能な機種もあります。

トラムの駅周辺や、スーパーなどチャージ可能な機械は色々な場所にありますが、カードでのチャージとなるため要注意。ちなみにトラムや電車に置いてあるチャージ機では、持参したWiseのマスターカードでチャージが出来ました。

スーパーの入口付近にこのようなチャージャー機がおいてあります

2. 乗車に必要な最低チャージ金額

オランダは前払いシステムとなっているため、チャージ金額に注意が必要なのですが、利用する公共交通機関の種類によって異なります。ここで覚えておきたいのは二つ。(2022年5月時点)

電車に乗車する場合

電車は入場時に20ユーロ引かれるので、最低20ユーロのチャージが必要です。

トラム・バスに乗車する場合

電車とは異なり、入場時に4ユーロ引かれるので、最低4ユーロのチャージが必要です。

3. 入場時にタップし忘れると

トラムやバスだと、車内の乗降口付近にある機械にOVチップカードをタップします。電車の場合は改札口だけでなく、場所によっては駅のホームでタップする場合もあるのが日本とは異なります。
無賃乗車への対策として、職員っぽい人がランダムに乗車してきて、車内で乗客のOVチップカードをスキャンしてチェックしてくる場合があります。
無賃乗車をした場合、次の駅で降ろされている人を目撃したことがあるので要注意。

4. 退場時にタップし忘れると

前払い制のつらいところは退場時のタップし忘れ。私も一度経験したのが、運の悪いことに入場時に20ユーロ引かれてしまう電車。たった数ユーロで行ける区間だったため、20ユーロの出費は大きい。
ですがタップのし忘れに気づけば大丈夫。オンラインで返金依頼をする必要はありますが、ちゃんと戻ってきます。匿名カードで返金申請をする際に利用したリンクを念のため記載しておきます。

https://www.uitcheckgemist.nl/

さいごに

日本と異なる点が多いため、文章が少し長くなってしまったかもしれません。ですが、OVチップカードはSuicaやPasmo等と同様、簡単なルールさえ覚えてしまえば非常に便利。オランダで生活するのであれば取得しておくと良いかと思います。

文章の説明ばかりになってしまったので、OVチップカードを利用しているシーンが少し含まれた「ゴーダ観光」のYouTubeリンクを貼っておくので、良かったらご覧ください。

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