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【オランダ家探し】SNSを利用した詐欺に注意

Working holiday

オランダでの家探し

オランダの家探しには、KamernetやFunda等の不動産サイトがよく利用されているようです。それらのサイトは、年単位の契約を結ぶのに適しているようですが、短期滞在やRegistrationを必要としない人向けに、物件の又貸しなどがFacebookのようなSNSサイトで掲載されています。
私たちはまだ居住許可(Resident permit)が取れていないこともあり、まだ家探しには本腰は入れられていないのですが、家賃の相場や物件の有無などの情報を集めるためにFacebookを頻繁にチェックしています。

あわや振り込め詐欺

情報収集及び、手頃な短期滞在物件をFacebook上で探している過程で、振り込め詐欺疑惑の経験をしたので注意喚起の気持ちも込めて共有します。なかなか手の込んだ手口なので、順序立てて説明していきます。(因みにお金を払う寸前で怪しいと感じ、お金を振り込まなかったため、幸い金銭的な問題には至りませんでした。)

1. Facebookで物件を発見

Facebookのグループ掲示板には、Den HaagやRotterdamなど特定の地域に限定した物件を掲載しているものがあります。その中で、目ぼしい物件があり掲載者(Aさんとします)の方にメッセージを送る。

2. メッセージ内で別の人物へ誘導

AさんとMessengerでやり取りをする中で、実際に家を掲載しているのは友人(Bさん)のため、その人にメールを送ってほしいと言われ、メールアドレスを受け取る。

3. メールで指定人物へ情報提供

指示された通りBさんへメールを送ると、すぐに返信がきて、私たちの情報を聞いてきました。その際にBさんのものと思われるID写真が添付されており、メールの内容は次のようなことが書かれていた。

・Bさんは現在仕事で海外におり、オランダにはコロナ禍で帰国が出来ない。
・鍵の受け渡しをするために、最初の1ヶ月はAirbnbから予約をしてほしい。
・予約画面から振り込むのは家賃2カ月分(デポジット1ヶ月分含む)。
・次月以降のやり取りは直接Bさんの口座へ都度振込。
・契約満了時にAirbnbから返金する。
・私たちの職業や現住所、連絡先、住みたい期間などの質問。
・身分証明のため私たちの代表者のパスポート写真を送ってほしい。

質問内容は物件探しなら聞いてきてもおかしくないものであったため、特に気にせず回答。物件の内見もせずお金を払うのは怪しいと思いながらも、コロナ禍ならそういうこともあるのかと感じた点と、Airbnbのサイトを通じて予約及び鍵の受け渡しという安心感から、住みたいという意思をメールで伝えると同時に自身のパスポート写真を送付。

4. Airbnbの予約リンクが送られる

BさんからAirbnbの予約リンクが送られてきて、そこから振り込むように指示を受ける。その際、オランダの物件探しは競争が激しく、他にも興味を持っている人がいるため早い者勝ちとの添え書きが。

しかし、このAirbnb予約リンクが決定打となり私たちは振込を止めました。
サンプルとしてこんな感じのリンクです。

URLサンプル: ○○○○@airbnb12345….com

おかしな点

  1. リンクに飛ぶと、Airbnbの予約画面が開くのですが、自身のアカウントでログインしているにもかかわらず自分のアカウントプロフィール画像がそのサイトで反映されていない。
  2. Airbnb程の大企業が、正規のドメイン(@以降の文字)にランダムな数字を使うのが怪しい。
  3. 先月Airbnbをオランダで予約した際のドメインは@airbnb.com

振り込むのを踏みとどまる

正式な賃貸契約を渡すとは言われていたが、家主と契約を結ぶのであれば、100%信用できる人物でないと嫌だったため、上記の点はお金を振り込む前に確認をすることに。
もしそれで他の人に物件を取られてしまっても、ここで焦るのは嫌だったため、Airbnbサイトをチェックし正式なドメインを確認。やはりAirbnbサイト上に、今回のURLは紹介されていない。

5. 家主と紹介者から連絡がくる

怪しいと感じてからは、Bさんにメール返信しなかったため、Bさんから振込をしたかどうかの確認メールが何通も届く。競争率が激しいとBさん自身が言っていた割に、ここまで自分たちにメールを送ってくるのは怪しすぎると確信。

しばらくすると、Bさんを紹介してきたAさんから、
「Bさんに返信してないみたいだけどどうかした?」
というような内容のMessengerが来るように。
そちらも1,2時間返信をしないで置いたところ、終いには怒ったような感じで、
「あなたがすぐに振り込まないから、他の人で決まっちゃったわよ!」
的なメッセージがくるようになってきたので、Facebook上でブロック。

6. 止まらない家主からのメール

紹介者であるAさんの話では、既に他の人がテナントで決まっているはずなのに、連日メールで振り込みの催促がBさんからくる。怪しいを通り越して、やかましいのと、これ以上関わりたくなかったのでメールをブロックして事なきを得る。

詐欺確定

私の文章が上手じゃないのもあるとは思いますが、だいぶややこしく手の込んだやり口だと思います。今回の場合、実際にお金を振り込んでいないため、詐欺被害として警察に通報することは出来ません。ですが、後日問い合わせていたAirbnbカスタマーサポートから、今回のURLは正規のドメインではないとの確認がとれたため、家主がAirbnbを騙っていたことが確定。結果的に振り込まなくて良かったことが分かり一安心。

おまけ

今回のケースで私が提供してしまったものについてですが、電話番号はプリペイドのため変更可能。メールアドレスは一番使用頻度の低いGmailアドレス。現住所は仮滞在中のホテル且つ、別件で部屋番号も変わってしまったためダメージ無し。
そのため相手に渡ってしまって困るのは、私のパスポートコピー画像。こちらの対応は在オランダ日本大使館にも相談してみましたが、コピー画像が他人に渡ってしまっただけではパスポートの再発行は不可との回答がありました。

まぁ以前タイに住んでいた際にも、家の契約や美術館の物品破損時など、色々なところでパスポートコピーをとられましたが、被害は特に認知していないので今回もきっと大丈夫なはず。

皆さんも家探しなど大変だと思いますが、くれぐれも詐欺被害には気を付けて下さい。



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